シリーズ「輝いている会員の姿」 北海道支部 安本 海斗さん

「みんなの支えで僕は輝ける」
僕の病気は福山型先天性筋ジストロフィーです。札幌で生まれ、小学校は地域の普通学級で学び、中学校から高校までは北海道拓北養護学校に通っていました。卒業後、3か所の生活介護事業所に通い5年目になります。
僕は2年前に、障がい者スポーツのスラローム走という競技があることを知りました。車椅子の運転には絶対的な自信があったのですが、初めて参加した大会では銅メダルでした。ですが、僕が目指していたのは金メダルだったので悔しい思いをしました。次の大会では金メダルを獲るために、両親と一緒に毎週末練習をする日々でした。
2019年夏、大会当日を迎えました。僕の頑張りに賛同してくださった生活介護のスタッフ、訪問リハのスタッフ、近所の方々、そして家族からのメッセージで埋め尽くされた横断幕を初めて見て、こんなに沢山の人が僕を応援してくれていたんだと思うと感動と共に、闘志が漲(みなぎ)りました。ですが、スタートラインに立った瞬間にプレッシャーと緊張で頭が真っ白になってしまい、いつもの走りが出来ず諦めかけたその時でした。僕を応援しにきてくれた人たちだけでなく、会場全体が一体となって僕を応援してくれたのです。そのおかげでいつもの走りを取り戻すことができ、悲願の金メダルを獲ることができました。
連覇を目指していた大会が新型コロナウイルスの影響で中止となってしまい、夏祭りやクリスマス会などの楽しみにしていた行事も中止になり、大好きな外出も出来なくなってしまいました。そんな中での僕の楽しみは生活介護事業所に毎日通うことです。僕が通っている生活介護事業所の中の「ぷちりーべ」というカフェでの接客や販売するアクセサリーや小物の製作活動に今一番やりがいを感じています。ここでも、僕の車椅子の運転テクニックが発揮され店内の狭いスペースでもスムーズに移動することができます。
接客では「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」などの挨拶をお客様の目を見て大きな声ですることを心がけています。赤色のエプロンと帽子のユニフォームが僕のトレードマークです。メインの仕事はお客様のポイントカードにスタンプを押すことで、知り合いや常連さんが来てくださると仕事のモチベーションも上がります。お客様の喜ぶ顔や、自分の接客でお客様が元気になってくれることが嬉しいです。また、「ぷちりーべ」で販売するビーズやストラップなどのアクサセリー作りもスタッフと楽しく協力しながら頑張っています。
ですが、最近は新型コロナウイルスの影響でお客様が少なくなってしまい寂しい気持ちです。一日も早くコロナが終息し、以前のような生活が戻ってくることを願っています。