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Ⅲ章 神経原性筋疾患(neurogenic muscular atrophies

筋肉はそれを支配する神経に異常があっても、筋力低下、筋萎縮がきます。脳の病気でも、麻痺などに伴って筋萎縮がみられます。 しかし中枢神経に異常がある病気ではタイプ2(白筋)線維の萎縮のみでリハビリテーションなどにより、回復する可能性が残されています。

筋力低下と筋萎縮がきて、病理学的に明らかな変化がくるのは二次ニューロン(脊髄前角にある運動神経細胞:motor neuron、脊髄前根、末梢神経)に異常がきた場合です。脊髄前角細胞の病気はポリオ(poliomyelitis)など一部の疾患を除いて遺伝性です。末梢神経の病気は遺伝性のものもありますし、中毒、炎症、糖尿病や腎不全など原因はいろいろです。ここでは遺伝性の脊髄前角細胞の病気についてご紹介します。